巻き爪の苦しみから解放されるには本当の原因を理解しましょう [巻き爪]
巻き爪になる本当の原因は、足の指をうまく使えていないことが原因です。
そのことを知らないと、巻き爪の治療をおこなっても根本的な解決にはならず
いつまでも巻き爪に苦しむことになります。
巻き爪の原因としてよく言われるのは
加齢
遺伝や体質
スポーツ
足に合わない靴
爪の切り方
運動不足
などが原因とされています。
でもこれらはたまたまそれがきっかけとなって、足指の動きに制約が出てきたというだけで、本当の原因ではありません。
そもそも足の爪はなんのためにあるのでしょう
それは、人が歩いたり走ったりする時のことを考えてみれば分かります。
例えば人が歩くときの動きを分解すると
まず、一方の足を前に出します。
次に体重を移動して前に出した足に体重をのせるようにしながら重心を前に移動し
そして、後ろ側の足の裏で地面をけるようにして前方に移動する力を加えます。
この繰り返しで人は歩く→前に進むのですが
この時の足の指の動きを観察してみると
注
足の指が比較的自由に動き、地面の感触がよく分かるような運動靴を履いて歩いてみるとよく分かります。
地面が足につく瞬間に足の指と足の裏を使って地面をつかむような動きをします。
多分、人間が進化する前、猿のように木の上で足の指を使って木の枝などをつかみながら移動していたときの名残なのかもしれません
そして次の瞬間に足の指や足の裏のバネを使って、後ろ側に蹴り出すように力を加えています。
この時に足の裏や指には瞬間的に何百キロもの力が加わっています。
爪はこの時の、強い衝撃に耐えられるよう足の指をサポートするために、硬く角質化した形で存在します。
爪は決してネールアートのためとかにあるわけでは無く、ちゃんと必要があって存在しています。(^^;)
この時の衝撃に耐えるために足の裏は前後左右で骨格や靱帯、筋肉がアーチのような形をしており
爪も、強い衝撃に耐えるために横にアーチ型になっています。
そして、人間は健康で生きている限り毎日のように歩き回り
足の爪にも圧力がかかりますから、アーチがつぶれてしまわないように
ほっておくと
「足の爪はアーチが強くなる」
ようになっています。
ところが足の形に合わない先のとがった様な靴を履いていると
普段歩いているときに、足の指が正常な働きができず
なんというか・・がんじがらめに縛られて身動きできないような感じになっていますから
歩くときに足の指を使って、地面を蹴り出すような動きができない状態です。
あるいはそういうことが続いているうちに足の指の筋肉が弱ってきたり、足裏の靱帯が緩んできたりして
歩いていても足指をうまく使えない状態になってしまいます。
あるいは
加齢によって、足腰やバランス感覚が弱ってくることで足指のバネを使ったさっそうとした歩き方ができなくなって、
足の裏全体を使ったとぼとぼとした歩き方になったりということで
歩いていても足の指に圧力が加わることが少なくなり
その結果、爪がアーチを作る
=丸まろうとする
力の方が強くなって、爪が巻いてきてしまうということになります。
巻き爪になると足の指に力を加えると痛い
↓
足の指に力を加えないような歩き方になる
↓
巻き爪が益々悪化する。
という悪循環に陥ってしまうのです。
そしてさらにこのほかの要因が重なって、巻き爪が悪化するということもあります。
ですから、基本的に
巻き爪になるのは、歩く時に足の指に適正な圧力がかかっていない(使えていない)という所が根底の所で原因になっている
ということを理解した上で、様々な巻き爪の改善対策にあたらないと
上っ面の対策だけで、なかなか巻き爪が改善しないということになります。
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2016-05-16 09:00
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