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爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)の原因と治療法 [足指の病気]



爪甲剥離症の原因には様々なものがありま
す。

色々な事が原因で爪甲剥離症が発生するた
め、間違った治療法を行っていたり、治療
してもなかなか効果の無い場合もあります
から

爪甲剥離症が、どのような原因で発生する
のかを見極めることが大切です。


爪甲剥離症の爪



爪甲剥離症の原因

外因によるもの

爪の間にとがったものが入るなどの外傷

爪先の細かい作業を必要とする職業の人
で、常に指の腹を爪と逆方向に引っ張るよ
うな動作が多い場合

水や強い洗剤、消毒液などをよく使ったり
する場合

マニキュアや、洗剤、有機溶剤などが原因
となる事もあります。

例としては
・次亜塩素酸ナトリウム
・フッ化水素酸
・切削油
・エポキシ樹脂
・アクリルモノマー
・マニキュア
・ネイル落とし、除光液
・ホルマリン
・ヘアスプレー


爪甲剥離症の原因となるマニキュア液


感染症によるもの

ほとんどがカビの一種であるカンジダ感染
が原因となっています。
(その他、白癬菌、ピチロスポルムなど)


薬によるもの

内服した薬が原因で爪甲剥離症になること
があります。
(テトラサイクリン系薬剤)

爪甲剥離症の原因となる内服薬


皮膚の病気によるもの

乾癬、皮膚炎、爪の先天異常、多汗症、扁
平苔癬、尋常性天疱瘡、薬疹


全身疾患によるもの

甲状腺機能亢進症
甲状腺機能低下症
ペラグラ
糖尿病
鉄欠乏性貧血
肺疾患(黄色爪、肺癌など)
膠原病(強皮症、全身性エリテマトーデスなど)
梅毒

先天性のもの

生まれつきというものもあります。


原因不明のもの

原因が分からず、治療法もはっきりしない
ため、なかなか治らないという人も多いで
す。


皮膚科の医者

爪甲剥離症の治療法

爪甲剥離症は、放置しておいても治る場合
が結構ありますが

病院をはしごしたり、様々な治療法を試し
て見たものの、思うような治療効果が得ら
れず

長年、爪甲剥離症に悩まされている人も多
いようです。


病院を受診しても
「ほっておけば治る」と言われた

あるいは、治療を受けても全然良くならな


などという経験をした人も多く、ある程度
原因と治療法について、自分でも理解して
おいた方が良いと思います。


爪甲剥離症の主な治療方法

外傷によるものは、そのままにしておいて
も自然治癒します。

ちなみに足の指などの上に重いものを落と
したり、爪の先に強い衝撃が加わったよう
な場合は

爪全体が白くなり、しばらくすると爪全部
が剥がれ落ちることがあります。

このような場合には、剥がれ落ちた爪の下
に、新しい爪がはえてきていることが多い
です。

爪甲剥離症の原因となる薬剤


仕事などで、指先を酷使していて爪が剥が
れてくる人は、指(爪)への負担を減らす
などの対策が必要でしょう。


水仕事や強い洗剤、消毒液などに触れる機
会の多い人はゴム手袋をするなどの対策が
必要です。

その他指を乾燥させない(保湿に注意する)

保湿クリームなどで指を保護する。

注:水仕事などで指をさらすと、皮脂が流
れ落ちて、乾燥しやすくなります。

刺激物などが指に付かないよう気をつけま
す。


薬や、全身疾患によるものは、可能であれ
ば薬の服用を中止するか、全身疾患による
ものはやはり病気を治療することになりま
す。

化学物質や有機溶剤、マニキュアなどによ
るものなら、その刺激物を指に着けないよ
うにするなど

このように刺激物など原因物質がはっきり
しているものであれば、元を絶てば良いの
で治療は簡単です。


症状が改善して、次第に爪の剥離が元に戻
ってくる様なときでも

一端剥がれてしまった爪は元には戻らない
ので、次第に爪が伸びてくるのを待つしか
ありません


カンジダ菌

カンジダ菌などの感染によるもの

爪甲剥離症で意外に多いのはカンジダ菌な
どの感染によるものです。

これは皮膚科の病院に行って検査(爪や角
質などの一部を取って顕微鏡でチェック)
してもらわないとなかなか分からないと思
います。

病院でカンジダ菌などの感染によるものだ
と診断された場合は内服薬(イトコナゾー
ルなど)や塗り薬(抗カンジダ薬)が処方
されます。


カンジダ菌などが検出されない場合には爪
の部分にステロイド薬の外用を行うことも
あります。

注:ステロイド剤はカンジダ菌などが原因
の場合逆効果になる場合があるので、症状
が改善しない場合はカンジダ菌などの検査
を再度行う事もあります。


その他の爪甲剥離の予防法

爪の発育に効果のある栄養素を取る

ビタミンE
皮膚や爪の状態を改善します。

ビタミンC
爪の健康を保持します。

コラーゲン
爪を丈夫にします。

亜 鉛
爪の成分を生成するのを助けます。


スワダの爪切り

爪切りに気をつける

切れない爪切りを使っていると詰めにひび
が入ったり刺激を与えたりしますので、

なるべく切れる爪切りを使うとか、やすり
で爪を削るなどの方法もあります。
(国産のニッパータイプのものなどがお勧
めです)

また、爪の間が不潔にならないように、な
るべく深爪にして汚れが溜まらないように
します。


指先の保護

日中は 絆創膏やテープなどで指先を保護
する。
(夜間は指先を乾燥させるためにテープな
どは外す)

爪の間に細菌が入ったり、爪を引っかけて
隙間が広がったりするのを防ぎ、爪への刺
激を減らします。


病院の看護師

原因がはっきりしないならまずは受診を

爪甲剥離の原因がはっきりしていれば良い
のですが
(自然治癒したり、自力で治したり)

原因がよく分からないときは、まずは皮膚
科の病院を受診しましょう。

この場合、なかなか分からないと思います
が、爪のトラブルに詳しい専門医を選ぶよ
うにします。


単に皮膚科というだけで爪のトラブルに詳
しくないお医者さんの場合、見当外れな診
断をしたりする場合があります。

カンジダの診断には爪の剥がれ際の部分の
検査を行う必要があるのに、爪の先の部分
の細胞を採取して、菌が見つからないとい
うようなことがままあるそうです。


ということで、まずは専門医の診断を仰ぐ
ことが大切です。

その上で、治療の効果が上がらない場合は、
その他の原因を疑ってみたり、別の医者の
セカンドオピニオンを求めてみることも大
切です。


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