足の親指の付け根が痛いけど痛風か種子骨炎か分からない時の見分け方 [足に多い病気]
足の親指の付け根付近が傷むけれどこれは
痛風なのでしょうか、それとも種子骨炎?
種子骨炎は、足の裏の親指の付け根付近に
ある種子骨の周囲が炎症を起こしたり、種
子骨がずれて、骨や靱帯にあたることで痛
みを生じるものです。
種子骨は足の指の骨の下側にありますか
ら、基本的に痛みは足の裏だけに生じます。
逆に痛風の場合は、足の親指の付け根周辺
が全体的に腫れ上がり、腫れたところのど
こを押しても激痛が走ります。
注:痛風は足の親指の付け根にでることが
多いですが、足首やその他の関節にでるこ
ともあります。
痛風で腫れた足
種子骨炎の原因としては
高い所から飛び降りるなどして、種子骨周
辺を傷つけてしまった場合などの急激な外
傷などによるものと
長期間にわたる足の裏(親指の付け根付近
:種子骨周辺)への負荷がかかり続けたこ
とによる炎症があります。
長期間足の裏に負荷がかかる例としては
靴の形が足に合わず、種子骨の部分に体重
がかかりやすい状態が続いた。
繰り返し種子骨の部分に衝撃が加わる運動
など
例:ダンサー、野球の投手
回内足で足の内側(親指側)に体重が乗り
やすい歩行をしている人
長期間にわたる過負荷が原因の場合には、
親指の付け根付近の足裏にタコができてい
ることも多いです。
一方、痛風は
長期間(数年間以上)尿酸値が高い状態が
続いた結果、尿酸が結晶化し関節などに蓄
積され、
この尿酸の結晶に対して、白血球が防衛反
応を起こして、患部が腫れ上がることが原
因となっています。
ですから痛風は一般的には
会社の健康診断などで、長らく尿酸値が高
いと指摘され続けた人
主に4~50代の男性に多い
お酒を沢山飲む人
食事が肉類などに傾き、野菜などをあまり
食べない人
夏場などで汗をかき、尿の量が少なくなっ
たときに発症しやすい
(尿酸は主に尿から排出されるので、尿の
量が減ると、体内に尿酸が溜まりやすい)
長時間の筋肉運動や、あるいは疲労が蓄積
したときにも発症しやすくなります。
(足裏に限らず全身の疲労に関係します)
痛風の痛み
その他、痛風は親指の付け根付近全体が腫
れ上がり、靴下や靴を履くだけで激痛が走
り、指の上側も赤くはれ上がるのに対して
種子骨炎は足裏の種子骨の部分を中心とし
て腫れることがありますが、見た目では分
かりにくいことが多く
インソールやパッドなどで保護すること
で、ある程度歩行なども可能ですが、痛風
発作の初期には、足を地面につけるのも困
難なほど痛みが強いです。
種子骨炎は、適切に対処しないといつまで
も痛みが続くことがありますが、
痛風は放置しても1週間ほどで腫れと痛み
は治まります。
注:放置しても治るといっても、しっかり
対処しないと、痛風は数週間か数ヶ月後に
は再発し
発作を繰り返す(発作の間隔はだんだん短
くなる)ばかりでなく、全身に至る病気に
発展しますので、そのまま放置はしないで
下さい
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