蜂窩織炎:ほうかしきえん(蜂巣炎:ほうそうえん)とは [足に多い病気]
蜂窩織炎:ほうかしきえん(蜂巣炎:ほうそ
うえん)とは
症 状
細菌に感染し、皮膚の深いところから皮下
脂肪にかけて、化膿し炎症を起こした状態
です。
広い範囲で赤く腫れ、微熱と痛みが生じま
す。
顔面や手足に発症することが多くなってい
ます。
特に多いのは膝から下の足の部分です。
寒気や頭痛、関節痛を伴うこともあります。
症状が悪化すると、皮膚の表面がぶよぶよ
し、膿が溜まったりします。
さらに悪化すると皮膚が破れて膿が流れ出
したり、痛んだ皮膚の内部が露出し、潰瘍
のようになることもあります。
蜂窩織炎の「蜂窩」とは蜂の巣のことで患
部の細胞を顕微鏡で見ると蜂の巣のように
見えることからつけられた病名です。
原 因
主として黄色ブドウ球菌に感染して発症し
ますが、原因菌には化膿連鎖球菌など他の
細菌が原因になっていることもあります。
細菌は毛穴や、傷、あるいは骨髄炎など、
身体の深い部分の感染から、皮下組織に細
菌が侵入して発症します。
免疫や抵抗力が弱まっていると発症しやす
くなります。
その他、子宮癌や乳ガンなどの手術後に見
られるリンパ浮腫の合併症として発症する
こともあります。
リンパ浮腫になるとリンパの流れが悪くな
り、むくんでいるところに細菌が入り込み、
しかも細菌が排除されず
リンパ液が細菌の栄養源となって増殖して
しまうものです。
ひどい水虫の人も、水虫の傷口から細菌が
入り込み蜂窩織炎を発症することもあるほ
か
虫刺されをかきすぎてできた傷
皮膚炎の患部
リンパ浮腫のリンパ液が溜まっている所
などが患部となる場合が多くなっていま
す。
免疫力の低下を招く病気や、免疫力の低下
する中高年、皮膚を不潔にしている人など
も蜂窩織炎にかかりやすくなります。
糖尿病、リンパの流れの悪い人、末梢の循
環不全、静脈瘤などがある人も感染しやす
いです。
治 療
赤くはれ上がったところは冷やすようにし
ます。
抗菌薬の内服あるいは点滴が必要で、早め
に内科あるいは皮膚科、症状がひどく手術
が必要な重症の場合は外科(状況によって
血管外科外来、リンパ外来)を受診する必
要があります。
蜂窩織炎と診断された場合、安静にする必
要があり、入院となる場合も多いです。
蜂窩織炎を放置すると壊死している細胞の
部分が広がったり、細菌が全身に回って生
命の危険性すら出てきますので
安易な自己判断や無理をすることは禁物で
す。
発症を繰り返す人もおり、リンパの流れが
悪い人だと、弾性ストッキングをはくこと
も効果があります。
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2016-06-08 14:55
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